和漢のいろは Wakan no iroha
間違った食生活は便秘のはじまり?!
間違った食生活は便秘のはじまり?!
こんにちは、漢方薬膳アドバイザーの杏仁美友です。以前、私が薬膳の料理教室を開いていたときのことです。(現在は薬膳コンシェルジュ協会内で教えています)。一番反応が良かったお料理は今回のテーマでもある「便秘薬膳」でした。
便秘対策、合っていますか?
反応がいいというのは「効果があった」ということです。いままで自分が良かれと思っていた便秘対策。実は合っていなかったという人が多かったのです。これは、「体質によって食材や調理法を変える」薬膳だからこそのメリットといえるでしょう。しかも、下剤を使ってその場しのぎで便を無理やり出したりしません。体力を消耗させることなく、カラダに負担が少なく体質改善にもなり、理想的です。
便秘のタイプ「熱が原因」
タイプ別にいくつかご紹介しましょう。まずは、熱が原因のタイプです。脂っこいものや辛いもの、お酒などが好き。野 菜嫌いなタイプともいえるでしょう。カラダに余計な熱があるので、顔が赤く、充血していたり、冷たいものを欲しがったりします。この場合、こもった熱をさます食材や、腸の蠕動運動を促すものを摂るといいでしょう。大根、ごぼう、ほうれん草、白菜、レタス、たけのこ、バナナ、スイカなどが代表的です。
便秘のタイプ「気のつまりが原因」
つぎに、気のつまりが原因のタイプです。精神的ストレスなどで起こりやすく、胸脇が張るように痛かったり、便意はあるけれどなかなか出ない。そして環境が変わると便秘になったりします。気の滞りを解消する食材には、大根、そば、セロリ、セリ、玉ねぎ、ピーマンなどが挙げれらます。香りのいいものは気のめぐりをよくするものが多いです。ユズやグレープフルーツなどの柑橘系のフルーツなどもいいでしょう。
便秘のタイプ「気力、体力不足が原因」
これから挙げる3つは、何かが不足していることで起こる便秘タイプです。ひとつめは、気力・体力が不足しているタイプ。もともと疲れやすかったり、病後などで体力を消耗し、排便する力がありません。便そのものは乾燥していたり、硬いわけではないのも特徴です。なので無理のない運動で筋力をつけながら、元気を補う食材が向いています。さつまいも、長いも、ナツメ。クルミ、ピーナッツ、ハチミツ、松の実。これらは、腸を潤して元気もチャージするので、積極的に摂るといいでしょう。
便秘のタイプ「栄養不足が原因」
ふたつめは、栄養不足タイプです。血液を含むうるおい成分が足りず、腸内も乾燥して便通が悪くなっています。この場合は、黒ごま、はちみつ、レバー、ほうれん草、クコの実、人参、松の実などがオススメです。
便秘のタイプ「陽の気不足が原因」
最後は、体を温める陽の気が不足している=冷えタイプです。カラダを温める機能が弱い。または冷たいものの摂り過ぎなどで、腸の動きが悪くなっているパターンです。このタイプは、羊肉、鶏肉、かぼちゃ、ニラ、海老、シナモン、生姜、ネギなど、カラダを温めて腸の働きをよくする食材を心がけて食べてみましょう。
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