和漢のいろは Wakan no iroha
のどの痛みや便秘に「無花果と葡萄のサラダ」
のどの痛みや便秘に「無花果と葡萄のサラダ」
こんにちは、漢方薬膳アドバイザーの杏仁美友です。空せきやのどの痛みが増えてくる時期ですが、みなさまお元気でしょうか。初秋は外気の乾燥というより、厳しい残暑で長びく冷房使用によって起こるのどの不快感や、せき込みが多いようです。
フルーツで乾燥対策
秋のトラブルは秋の食材で、という対処法が薬膳ではあります。カラダに必要な水分を補い、乾燥を防ぎたいなら旬のフルーツが一番です。高温多湿で汗をたくさんかく夏はもちろんのこと、暑さが残っている秋までが、多くの果実のオススメ期間ともいえます。
フルーツで涼しくなる?
なぜならフルーツの多くはカラダを涼やかにする作用があるので、寒い冬は使いにくくなるからです。これは夏野菜も同様です。なので我が家では秋をフルーツや夏野菜のおおまかな食べ納めの時期としています。ということで、まずは今回のサラダに使うイチジクとブドウの効能をご紹介しましょう。
【イチジク】
甘味/平性/肺・脾・胃・大腸に関連
・胃腸の機能を整え、下痢や便秘によい
・肺をうるおし、のどの痛みや咳止めによい
【ブドウ】
甘酸味/平性/肺・脾・腎に関連
・気や血を補い、むくみをとる働きがある
・筋や骨を強化する。胎動不安にも用いられる
フルーツでのど対策
パイナップル、マンゴー、メロン、スイカ、バナナなどはカラダを冷やす働きがあります。今回ピックアップしたイチジクやブドウは平性※です。なので、涼しい時期になっても気にせずに食べられるフルーツのひとつです。これに肺をうるおすハチミツやクルミを加え、カンタンにできるオシャレなオードブルを作ってみました。のどの乾燥や痛みにぴったりです。便秘にもよい前菜にもなりますよ。
「無花果と葡萄のサラダ」」の材料 2人分
●イチジク…1個 ● 巨峰(種なし)…3個
●クルミ、ブルーチーズ…適量
●オリーブオイル、ハチミツ、レモン汁…各小さじ1
● 黒粒コショウ…少々 ●ミント…お好みで(なくても可)
「「無花果と葡萄のサラダ」」の作り方
1オリーブオイル、ハチミツ、レモン汁は混ぜて乳化させておく。
2イチジクは軸を切り8等分に、ブドウは半分に切っておく。
3器に2を並べ、1をかけまわす。黒粒コショウをふりかける。
※平性…体を冷やしすぎず、温めすぎない穏やかな性質の食材
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