和漢のいろは Wakan no iroha
肺を潤して咳を鎮める「もちもち杏仁豆腐」
肺を潤して咳を鎮める「もちもち杏仁豆腐」
こんにちは、漢方薬膳アドバイザーの杏仁美友です。今日はこの季節におすすめの杏仁豆腐をご紹介します。
肺が危険!
今年の夏は酷暑ということもあり、冷房を使う時間も長くなる傾向。そうなるとだるさや食欲不振など夏バテがひどくなります。そして次の季節である秋に関連が深い「肺」の機能が弱まりやすくなります。
肺が重要なわけ
肺の機能が弱まると、風邪、から咳、痰、息切れなどを引き起こします。ひどくなると喘息になる場合もあります。まだ秋の気配はしないけど…?と思う方も多いと思いますが。今から次の季節のケアをして、未然にトラブルを防ぐのも薬膳の考え方のひとつです。
肺を潤す薬膳
ということで、今回は肺を潤して、咳や喘息予防にオススメの杏仁豆腐をご紹介します。杏仁豆腐に入っているアンズの種は「杏仁」といいます。肺や大腸の働きをよくして、咳や喘息を止めたり、腸を潤して便秘の改善に役立つ生薬です。
杏仁豆腐は薬効の宝庫
「牛乳」は心や肺の働きを高めます。身体に必要な水分を補い、皮膚の乾燥を防ぎます。素材を固めるのに使用した「葛粉」は、クズの根から取り出したデンプンです。クズの根である「葛根」は、風邪の初期に起こる発熱、頭痛、背中や首のこわばりによいです。水分を補って口の渇きを癒し、漢方薬の「葛根湯」に配合されています。
もちもち杏仁豆腐を
通常はゼラチンで固めることが多い杏仁豆腐ですが、今回はあえて葛粉を使い、もちもちっとした食感にしてみました。片栗粉でも似たような食感になりますよ。
「もちもち杏仁豆腐」の材料(直径8.5cmのカップ3個分)
● 杏仁霜…大さじ2 ● 葛粉…40g ● 牛乳…250cc
●水…150cc ●砂糖…大さじ2
●クコの実、ペパーミント…各適宜
A ●きび砂糖…大さじ1 ●水…60cc
「もちもち杏仁豆腐」の作り方
1.鍋に杏仁霜、葛粉、砂糖、水を入れて泡立て器でよく混ぜてから牛乳を足し、なめらかになったら中火にかける。
2.絶えずゴムベラでかき混ぜる。ふつふつと煮たち、とろりとしてきたら耐熱のカップに流す。冷めたら冷蔵庫で冷やし固める。
3.別の鍋にAの材料をいれ、砂糖がとけたら火を止める。クコの実を加えて冷ます。
4.カップに3のシロップをかけ、ペパーミントを添える。
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