和漢のいろは Wakan no iroha
和漢で見る睡眠トラブルvol.1
和漢で見る睡眠トラブルvol.1
皆様、こんにちは。和漢SINCAスタッフです。夜も気温が下がらず寝苦しい夜が続いていますね。日本において眠りに何らかの悩みがある方は3人に1人とも言われ、快適な睡眠を取れてない方が結構多いようです。今回は和漢の視点から眠りについて深堀りします!
【和漢で見る睡眠トラブルvol.1の話ラインナップ】
今回の投稿では、
■ あなたの睡眠の問題はどのタイプ?
■ 眠りに関係する五臓の器官はどこ?
■ すぐできる眠りケア(おススメ食材)
■ 緑茶の効果を引き出して快眠サポート
について、ご紹介します。
睡眠トラブルあれこれ
一言で睡眠トラブルと言ってもその方によって状況は様々です。
たとえば
★寝つきがわるい
★眠りが浅い、中途覚醒
★早朝に起きてしまう
★夢が多く、ぐっすり感がない
などなど
寝つきが悪い時、布団に入っても日中あったことを何度も考えてしまい、頭をなかなかオフにできないことはありませんか?心配事や悩み事、または腹が立つ事があるときは特に顕著にこの状態になったりします。
睡眠トラブルには肝のケア
五臓のうちの「肝」は感情などの『気の巡り』を調節する器官。ストレスがかかると、肝が懸命に処理して「気」を全身に巡らせようと働きますが、積み重なると肝の働きが過剰になり『気の詰まり』状態に。感情をうまく処理できずに心にもやもやが残って眠れない時はこの『肝』のケアが必要です。
肝のケアには
肝に良いのは「香り」の良いもの。生薬でも麝香(じゃこう)などの香り高く精神に働きかけるものが使われます。お食事なら香味野菜の三つ葉やミョウガ、しそ、ミントやパクチーなど。ハーブのような香りの良いものをとると気の巡りを手助けすることができます。
睡眠トラブル対策には苦みも有効
また、苦味のある食材は、肝と同じく眠りに関わる「心」の臓に働きかける味覚。苦味には頭の方へ上った「気」をおろす効果があります。脳がフル活動になって休まらない時は、ゴーヤやピーマンのような苦い野菜、また緑茶などを取り入れるのもおススメです。
睡眠トラブルに緑茶は?
ところで、緑茶のカフェインは大丈夫なの?さらに眠れなくなったりしない?と疑問に思いますよね。たしかにカフェインは覚醒効果があり眠りを妨げます。しかしながら緑茶に含まれるテアニンはアミノ酸の一種。リラックス効果があり、摂取するとα波が出るそうです。ストレス軽減や、睡眠の質を改善する効果も期待できて、眠り対策で注目される成分です。
緑茶の注意点
ただ飲み方に注意点があります。熱過ぎるお湯で入れるとテアニンの効果を邪魔するカフェインなどの成分が抽出されやすくなります!水出し~50℃くらいのぬるま湯で時間をかけて淹れていただくとGood。テアニンは冷たいお水でも簡単に溶け出します。カフェインに反応しやすい方もいるので、翌日ゆっくりできるお休みの前日から徐々にお試しください♪
今回は 眠りトラブルの中の「寝つき」についてご紹介しました。次回は眠りトラブルのその他のタイプを深掘りします!
監修:Dr.Tei Ken
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