和漢のいろは Wakan no iroha
糖質制限と腸内環境の関係性
糖質制限と腸内環境の関係性
皆様、こんにちは。和漢SINCAスタッフです。暑くて薄着になることも多く、ダイエットが気になる季節ですね。今日は、巷でよく耳にする糖質についてのお話です。
糖質はとると太るの?
育ちざかりの頃はおなかいっっぱいになるまで食べていた、ごはんなどの主食。学校の授業では、炭水化物・タンパク質脂質は三大栄養素だと習いましたよね。ところが、ダイエットやメタボ対策で、主食をいつ頃からか「糖質」と呼ぶようになり、控えたり、食べる毎に罪悪感を感じる存在に変化していきました…。
【糖質の話ラインナップ】
今回の投稿では、
■ 糖質と炭水化物の違い
■ 腸内環境を維持する炭水化物の役割
■ 腸内環境とダイエットの関係
■ 炭水化物を上手に食べるこつ
について、ご紹介します♪
糖質と炭水化物の違いとは
いきなりですが、ここでクイズ!三大栄養素のひとつ『炭水化物』と『糖質』の違いってなんでしょうか?
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答えは…
『炭水化物=糖質+食物繊維』
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体のエネルギーとなる『糖質』と血糖の上昇を抑え、整腸作用のある『食物繊維』の組み合わさったものが『炭水化物』なんです。つまり、糖質制限のつもりで、ごはんなどの主食を全くとらない生活がつづくと食物繊維不足に陥ってしまいます。
食物繊維について
ちなみに、食物繊維は自分の消化酵素では分解できない物質。そのかわりに腸内の細菌たちが頑張って分解してくれています。水溶性食物繊維はそんな腸内細菌の善玉菌のエサになるので腸内環境の維持・改善にはとても重要な存在。不溶性食物繊維は大腸でお通じを出す手助けとなり、どちらも腸で細菌たちが元気に働くために必要不可欠な存在です。
糖質制限で肥満に?
糖質制限で食物繊維不足が長引くと次第に腸内細菌バランスがくずれます。便秘→肥満につながるだけではありません。日和見菌という腸内環境に影響される菌群の割合がやせ菌(バクテロイデス門)よりデブ菌(ファーミキューテス門)が増えて体に脂肪として蓄えやすくなってしまうのです。ダイエットやメタボ対策のつもりで糖質を抑えていたつもりが、結果的に肥満の原因になっているなんてことも。
バランスよい食事を
和漢でも米や芋類・豆類は脾(胃腸)をすこやかにして気(エネルギー)を作り出すといいます。脾の健康=腸内フローラと呼ばれる細菌たちがバランスよく元気に働くことと同じと考えられます。
炭水化物を摂るときは
・食事の最後に摂るようにする
・食事と食事の間の空腹時間をしっかり開ける
・ながら食べ・ダラダラ食べをやめる
・よく噛んで血糖値急上昇予防
などの工夫をして上手に摂ってみてください♪
また、玄米は食物繊維やビタミンミネラルが豊富ですがおなかを下しやすい方は白米の方が合っているので自分の体質・体調をみながら選択してくださいね!
監修:Dr.Tei Ken
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