和漢のいろは Wakan no iroha
あのサプリを信じていいの?
あのサプリを信じていいの?
皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。今日はサプリ市場に関するお話です。
飲んでいいサプリ、ダメなサプリ
以前、ある医師の方の文章を読んで大変共感しました。その医師は図のように健康食品(サプリメント)の「科学的な根拠」について確認フローを紹介しています。
サプリのデータが捏造!?
ある大学の薬学部教授は、有名な某サプリのテレビCMを見て購入しました。数年間飲み続けた後、そのサプリの研究データに捏造があったと知り「確かに…」とのこと。私は本当に驚きました。薬学の先生すら騙されるなら普通の消費者はなおさらです。
サプリの成分
例えば、グルコサミンやコンドロイチンは、関節に良い成分として大手企業がバンバン宣伝し、売れ筋商品でした。しかしこの2年ほどで効かないという論文が多数発表され、市場から次々と消えています。あなたもインチキサプリに無駄なお金をかけた記憶はないでしょうか。宣伝に踊らされず、信頼できる情報を取捨選択することが重要です。
騙されず安全で有効なサプリを
消費者はサプリに有効性と安全性を求めます。しかし、浅く「研究」したものを誇張して売るサプリが未だに多いのが現状です。一方で「効果」があっても「安全」ではない商品も。数年前、製造会社の担当者から、キャンドルブッシュの効き目が凄くて売れているので貴社も作ったら?と提案されました。調べると生薬のダイオウと類似することが分かり、使いませんでした。数年後、下剤成分による健康被害で国民生活センターから注意喚起の発表が!
こんな成分も
また、プエラリアという豊胸の成分も同じく調べ、採用すべきではないと判断。後に国民生活センターや厚労省からの被害注意喚起を見て、東洋医学の知恵があったからこそ正しい判断ができたことに安堵しました。
東洋医学の活用を
東洋医学のエビデンスは「研究」ではなく「臨床」レベルで応用され、1000年2000年という単位で膨大な数から得られた経験医学です。長い使用経験により、効果と不釣り合いな副作用を生じる治療法は淘汰され、安全で効果があるものが残って使用されていることに注目して選んでいただきたいです。
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