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和漢のいろは Wakan no iroha

テレビ番組でわかる補剤・ロクキョウの実力

皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。2021年2月。NHK総合で東洋医学ホントのチカラ「今こそ元気に!健康長寿SP」が放送されました。皆様はご覧になったでしょうか。

補剤、東洋医学においては?

番組では「新型コロナに負けない心と体」がテーマでした。健康な体に必要な気力や血液、エネルギーなどを“補ってくれる”力。それを持っている「補剤」が紹介されました。補剤が免疫を左右し、エイジングケアにも良いこと。最新の科学研究事例を交えての解説でした。

補剤と養命薬

日本薬学会ホームページでは「養命薬(生命を養う目的の薬)は、無毒で長期服用が可能。身体を軽くし、元気を益し、不老長寿の作用がある」と記載があります。この養命薬とは、ほぼ補剤を指しています。始皇帝が不老不死の仙薬を求めたわけですね。実は、当店のほとんどの商品は「補剤」です。

補剤とはどんなものか

補剤も種類があります。作用の対象は基本的に、陰・陽、気・血の四つ。それと五臓六腑との組み合わせです。例えば、阿膠は肝血(肝+血)です。ロクキョウは腎陽(腎+陽)。冬虫夏草は肺陰(肺+陰)を補います。ロクキョウのひとつ「鹿角膠」は、主に陽、血、気、腎、肝に作用します。副次的には 肺、脾、心にも効果があります。東洋医学としては腎陽を補う代表的な生薬です。

補剤、中薬大辞典の記載

書物を見ても「中薬大辞典(小学館)」には、血を補う、精を益す。腎気不足(精力の減退)、虚労羸痩(肺病によるやせ細り)。腰痛、男子陽痿(ED)、滑精(遺精)。婦人の子宮の冷え、崩漏(不正性器出血)、帯下(おりもの)を治す。などとその効能が記されています。

神農本草経の記載

中国最古の薬物書「神農本草経」もみてみます。傷中労絶や腰痛羸痩(腰痛によるやせ細り)を治す。中を補い気を益す、婦人の月経閉止や不妊を治す。止痛し胎を安らげる。「本草彙言」には鹿角膠は元陽を壮んにし、血気を補う。精髄を生じ、筋骨を暖める薬であると記載されています。

補剤の活用を

このように鹿角膠は不足しているものを補い、肺と関わる免疫機能を上げるパワー。腎と関わるエイジングケアの力があることが東洋医学では容易に説明できます。皆様も補剤を活用することで美容と健康を育み、日々の予防・ケアに役立てていただけると幸いです。


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