ロクキョウのひとつ「鹿皮膠」と免疫の深い関係〈1〉

皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。ウイルスが猛威を奮っている昨今、免疫への関心が一層高まっています。鹿皮膠が免疫に与える影響について、2回に分けてお話しします。

免疫システムは複雑で繊細

上図のように複雑なシステムである免疫。マクロファージ、T細胞、B細胞、NK細胞などが関わっています。これらの細胞が活性化すること。それにより、風邪などのウイルスから体を守り、健康に過ごすことができます。

免疫システムに鹿皮膠が作用する根拠

中国での研究を紹介します。正常なマウスを4群に分けます。それぞれ低・中・高用量の鹿皮膠を14日間経口投与した群。食塩水のみ経口投与した対照群。2つの血清中のサイトカインであるIL-2、IL-4、IFN-γ、TNF-αの含有量を測定しました。サイトカインは、主に免疫細胞から分泌される低分子のタンパク質。細胞 間の情報伝達の役割を担っています。そして免疫応答に深く関与しています。

活性化が認められる

例えば、IL-2の生理活性は、T細胞の増殖及び活性化。B細胞の増殖と抗体産生能の亢進、単球・マクロファージの活性化。ナチュラルキラー細胞(NK細胞)の増殖・活性化。リンホカイン活性化キラー細胞(LAK細胞)の誘導などが挙げられます。

免疫によい影響を

実験の結果、食塩水のみの投与群より、鹿皮膠を投与した3群はIL-2の含有量が増加しました。低・中用量の2群は顕著に、高用量群は極めて顕著に増加。これにより鹿皮膠の免疫の活性化が確認されました。また、同研究でIL-4、IFN-γ、TNF-α含有量の増加も確認。鹿皮膠は免疫に良い影響をもたらすことがこのデータでも実証されています。

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