膠の持つ奥深い価値

皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。北海道は雪の季節真っただ中、寒さの中で過ごしています。今日は膠についてのお話をします。

雄大な大地、北海道にて

先週のことです。山の中を車で走っていました。200メートルくらい先のカーブで、一瞬、前を走る車が見えました。思わず「車だ!」と言ってしまった自分を笑いました。遠くに雪化粧した日高山脈が横たわっています。雄大で神秘的で、荘厳さを感じる果てしない道。そうです、ここは北海道です。釧路と日高を結ぶ山道を、一人きりで走っています。5キロか10キロ走るとすれ違う車に出会うことがあります。同方向の車が前後で走るのを見ることは滅多にありません。特に夜になると、なおさらです。まさに孤独の旅です。大雪の中、日帰りで450キロの長き道のりを走るのが、今では日常茶飯事になりました。

膠プロジェクト

北海道には観光に来ているのではありません。世界一の膠(にかわ)を作るためです。2016年11月1日からスタートした私の人生最大のプロジェクトです。膠の最上級、阿膠(あきょう)もその一種です。膠は膠接着剤として5000年以上前の古代から利用されていたと考えられます。中国から日本に膠が伝わったのは『日本書紀』などの記述から推古天皇の時代です。「膠墨」として、もたらされたものとされます。奈良時代以降、製墨原料、建築・指物用接着剤として。そして医薬品(造血剤)などの材料としても普及しました。

膠の種類

膠には大別して清濁3種類あります。中国、南北朝時代の道士で学者の陶弘景によると、以下の通りとなります。

1.清くて薄いものは画に使用
2.厚くて清いものは盆覆膠と呼ばれ、薬用に用いる
3.濁って黒い物は接着剤として使い、薬用にはならない

最高峰の膠を求めて

薬用に用いられる膠は漢方原料(生薬)となります。約2500年前から製造法が確立されました。手間をかけて丁寧に作られた薬用膠はきれいです。琥珀色のような黄色で透き通っているか、漆のように黒光りしています。膠の中で最上品質のものが薬用になります。このように薬用膠にもランクがあります。当店では最高ランクの薬用膠を使用しています。北海道で最高峰の国産膠・ロクキョウを作り出したい。そんな思いで何年も頑張ってきました。その甲斐あって、鹿膠(ろくきょう)が誕生したのです。

今後も皆さまの美と健康のお役にたつ膠商品をご提供していきます。どうぞお楽しみに。

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