熟睡のためには血液が大切

皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。今回のテーマは睡眠についてです。

眠れない現状

昔から初夢は「一富士二鷹三なすび」。この夢を見ると縁起がいいと言われています。良い夢を見るには、心地よい眠りが大切です。しかし統計によると、日本人の34.4%が「疲れが取れない」。そして28.3%が「ぐっすり眠れない」。皆、かなりの割合で睡眠に対する不満を抱えています。

熟睡を阻むもの

漢方理論によると、睡眠障害は七つのタイプに分類されます。その中でも、特にイライラで眠れないタイプ。更年期障害の影響で眠れないタイプ。加齢により熟睡できないタイプ。この3例にアキョウとロクキョウは有効です。睡眠のカギは血液の質を高めることにあります。そこで、アキョウ、ロクキョウの持つ“滋陰”と“補血養血”の働きにより、熟睡へと導くのです。ストレスを受けやすい肝をはじめ、内臓や細胞を睡眠中に休ませて再生するために。栄養を運ぶ充分な血液が必要なのです。

熟睡へいざなう漢方

代表的な漢方薬として、イライラタイプの睡眠障害に処方される“黄連阿膠湯”。ストレスや身体が弱っているタイプに処方される“牛黄清心丸”。この2つにアキョウが配合されています。このことからもアキョウは睡眠に良いと言えます。また、アキョウは身体を温めたり、夜の頻尿を改善する作用もあります。その結果として、睡眠の質を高めることに繋がります。
ちなみに、お正月はついつい美味しいものを食べ過ぎてしまいますね。食べ過ぎも良い睡眠の妨げになります。今の時期から腹八分目に調整していきましょう。

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