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和漢のいろは Wakan no iroha

効果的な肉の選び方

こんにちは、漢方薬膳アドバイザーの杏仁美友です。薬膳家というと、野菜大好きな人。とか、ヘルシーなものしか食べない、というイメージがあるそうです。でも、わたしは肉も魚も好き。こってりした料理だってたまには食べます。というか、肉だって立派な薬膳になるんです。

鹿肉はカラダを温め、体力をつける

実は、以前に知り合いの薬学博士から、鹿肉を5キロ送っていただいたのです。この場をお借りして、改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。「焼き肉にすると美味しいですよ」とのこと。その後何度か食べていますが、脂身が少なく、羊ほど臭みがないです。どんどん食べられるのが不思議!薬膳的にも薬効がいろいろあります。

鹿肉の特性について

鹿肉:甘味、温性。
虚弱を直し、五臓を養う。
血を補い、血流を良くし、筋や骨を強める。

カラダを温めたり、血流改善にも役立ち、五臓の虚弱を直してくれる作用があります。体力が衰えてるときや、これから寒くなる季節にオススメのお肉なんです。秋は狩猟のシーズンなので、ジビエ料理を秋冬に食べるのも理にかなっているわけですね。

肉を寒熱で分類する

ここで、肉類も種類によって効能や寒熱性が異なることもご紹介しましょう。薬膳では、カラダを冷やす肉として代表的なのが馬肉です。カラダにこもった熱を冷まし、筋や骨を強化するともいわれています。次に、馬肉ほどではないけれど、カラダを涼しくさせる作用があるのが、カエルやウサギの肉です。カエルは体力を補うほか、利尿作用があるので、むくみ対策になります。ウサギは元気をつけ、口の渇きを癒します。鴨肉もどちらかというとカラダを涼しくさせるお肉です。カラダに必要な水分や血を補い、余分な水分を排出します。

平性のお肉も

豚肉と牛肉は、温めも冷やしもしない平性です。カラダに潤いを与えるのが豚肉。気や血を補うのが牛肉です。乾燥の秋は豚肉、虚弱タイプには牛肉をチョイスするといいでしょう。

肉で温まろう

最後は季節柄、温める肉類を紹介。鶏肉、羊肉、鹿肉はカラダを温めるお肉です。カラダが冷えている時や、寒がりタイプ、冬の時期は積極的に食べてほしいです。ちなみに…すずめの肉やへび、まむしなども温性です。食べるかどうかは別として。


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