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和漢のいろは Wakan no iroha

25年後のために今すべき事

皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。前回に引き続き、認知症のお話です。数年前、中国の公益性テレビCMを見て感動しました。認知症を患った父の介護に疲れた息子が、時に父を叱責します。ある日、父を連れて出席した宴会で、父は熱い水餃子を素手でつかみ、自分のポケットへ。宴会の参加者から異様な目で見られ、息子は我慢できずに大声で父を責めます。父から、「私の息子は水餃子が大好きだから、息子のために持ち帰りたいだけだ。」と言われ、息子の涙が止まらないという内容です。認知症は介護が必要となる原因の第1位であり、どの病気よりも負担が大きいだけではなく、辛く、家族の悲劇を招きかねません。

認知症の予防対策はお早めに

2025年には65歳以上の高齢者の5人に1人は認知症になるという推計※もあり、発症の25年前から静かに進行することが明らかになっています。つまり、40歳頃から認知症の予防ケアをしなければなりません。果たして40代、50代の方は、認知症予防対策を行っているのでしょうか?

腎臓と認知機能

アメリカのノースウェスタン大学の研究者達は、20年もの歳月(登録からは30年)をかけて、2604人の追跡調査を行いました。そして、「腎臓が悪いと認知機能も下がる」と結論付けました。根性のある素晴らしい努力と研究成果ですが。前号の連載を読んだ方ならお気づきの通り、これは東洋医学の知恵です。上記の研究は2020年9月に論文が発表されましたが、私が紹介した腎と認知症との話は、東洋医学の2000年前の定論です。いまだに東洋医学を信じない方が多くいらっしゃいますが、私は東洋医学の先見性に脱帽です。

若年性認知症の予防を

今は若年性認知症も見過ごせません。若年性認知症の推定発症年齢の平均は51.3歳(±9.8歳)※とされるので、30代からでも認知症予防対策を取らなければなりません。上記のアメリカの研究を紹介した日経Goodayも、「若いうちからケアを」と促しています。この連載を読んだ方がすぐに行動し、将来認知症にならなかったとすれば、感無量です。

50代の私、今日も補腎の「ロクキョウ®」を飲んでいます。

※ 厚生労働省 若年性認知症の実態等に関する調査結果より


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