和漢のいろは Wakan no iroha
夏冷えと乾燥に「胡麻アジ丼」
こんにちは、漢方薬膳アドバイザーの杏仁美友です。
最近はまっているのが、なんでも丼ぶりにすること!なぜって、暑い夏こそ、しっかりご飯を食べて元気をつけたいからです。ちなみにお米は補中益気=消化機能を回復させ、元気をつけるという効能があります。つまり、夏バテ改善には、そうめんよりお米が正解なんです。
サバの代わりにアジのご提案
さて、その丼ぶりですが、今回福岡の郷土ごはんで有名な「胡麻サバ」を紹介したいと思ったのだけど、肝心なサバが、うちの近所では刺身で売っていないことに気が付きました。ならサバのように脂ののった魚…そうだアジにしよう!
アジの効能について
お腹を温めるアジ、潤いを保つ白胡麻。ということでまずはアジの効能をご紹介。アジは温性で、胃を温め、消化機能を整え、食欲を促進する作用があります。健脳といって、脳の機能を高める効果も期待できます。
白胡麻をプラスして
今回これに欠かせないのが白胡麻です。白胡麻は平性で、便通を良くし、皮膚の乾燥によい食材です。薬膳では白胡麻は肺に、黒胡麻は腎に作用するといわれ、使い分けるとベストです。なお、使う時は必ず切ったり擂ったりして表面を傷つけ、栄養成分をきちんと吸収できるようにしましょう。
アジと白胡麻は乾燥におすすめ
夏は、環境や飲食の傾向などで対策も変わりますが、冷たい物ばかり食べてお腹が冷えていたり、クーラーがガンガン効いているオフィスなどで、肌やのどが乾燥しているときにオススメなのが、アジや白胡麻なんです。なおシソは温性で、気をめぐらせたり、お腹の冷えにも良いので、アジとの相性も抜群です。すりおろしでいれた生姜も、寒さを散らし、お腹を温めたり、食欲不振に適しています。
ちなみに、サバは温性で、元気をつけたり、胃腸の機能を助け、血行を促進する作用があります。血栓予防にもおすすめですので、覚えておくと良いでしょう。
◆「胡麻アジ丼」の材料(3人分)
●アジ…3尾分(刺身用) ●ご飯…茶碗3杯分
●シソ…適宜
● A(白すり胡麻 … 大さじ5、しょうゆ … おおさじ2、みりん…大さじ2、生姜のすりおろし…少々)
◆「胡麻アジ丼」の作り方
1.アジは1センチ幅に切り、シソは千切りにする。
2.ボールにAをあわせ、アジを加えて混ぜる。
3.丼にご飯を盛り、2をのせ、シソを散らす。
ぜひお試しください。
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