和漢のいろは Wakan no iroha
3分でわかるお茶の世界
こんにちは、漢方薬膳アドバイザーの杏仁美友です。
日本茶、紅茶、中国茶、ハーブティー…とお茶にもいろいろありますね。皆さんはどんなお茶が好きですか?
あ、正確にはハーブティーは茶葉ではなかったですね。ハーブティーは茶葉を使わず、葉や花、果実や樹皮などを蒸らすので。ということで、今日のテーマはお茶のいろいろです。
お茶の種類による味の違いのわけ
さきほどハーブティーだけ茶葉じゃない、と話しました。日本茶、紅茶、中国茶は、もとは同じツバキ科の「カメリア・シネンシス」という葉から作られます。では、どうしてあんなに味が異なるのでしょうか。それは製法が異なるからなんです。
カテキンの発酵度で分けるお茶の分類法
その中でも大きな違いは、カテキンの発酵度によるものです。全く発酵させない「緑茶」に対し、完全に発酵させたものが「紅茶」になります。なお、中国茶で有名なウーロン茶は「青茶」に分類されます。
青茶はある程度発酵を促してから火入れをして発酵を止めます。ですが、その程度が幅広いのです。そのため、さまざまな味と香りが楽しめます。
発酵度合いにより寒熱性も異なる
ではプーアール茶はどうでしょうか。中華料理の最後によく出てくる、黒っぽいお茶のことです。プーアール茶は、実はカテキンによる酸化発酵ではないのです。微生物などを付着させ、長時間発酵させたものです。古ければ古いほどまろやかな味になり、値段もぐっと高くなります。
お茶の作用、温める?冷やす?
ただし、プーアール茶には注意点があります。量産品はカビによる発酵のため、香りも味わいもそれほどではありません。また、カテキンの発酵度合いが高い紅茶はカラダを温め、不発酵の緑茶はカラダを冷やします。でも、プーアール茶はカテキンではなく微生物などの発酵です。そのためカラダを温める作用はありません。
中国生まれのお茶が世界に広がる
ちなみに、「お茶のルーツは中国にあり」といわれ、お茶は中国生まれです。もちろん中国人もお茶が好きです。でも中国で一番飲まれているのはなんと緑茶なんです。(ウーロン茶は一割ほど!)
私の大好きなウーロン茶は「凍頂烏龍茶」といいます。これは台湾の凍頂山で栽培されていることからその名がつきました。
さて、そろそろお湯が沸いた頃です。工夫茶器に凍頂烏龍茶をいれて、パイナップルケーキでも頂きましょうか。
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