和漢のいろは Wakan no iroha
春の不調に「アサリの中華風茶碗蒸し」
こんにちは、漢方薬膳アドバイザーの杏仁美友です。
出張先の福岡でのこと。女性スタッフ2名と夕食を共にしたのですが、私と別れた後、茶碗蒸しの専門店をはしごしたそうです。
彼女たちは「一口サイズだから、食事した後でも3個も食べちゃった♪」とのこと。
それ以来茶碗蒸しが気になって仕方がありません。
ということで、今回は茶碗蒸しがテーマです。
鶏卵とだし汁がポイントの料理ですが、まずは鶏卵の効能からご紹介しましょう。
卵で体力をつけ、アサリで精神不安を緩和
鶏卵は卵黄と卵白に分かれていますが、効能も少しずつ異なります。
卵黄はカラダを温めも冷やしもしない平性で、血液や水分を補い、
消化機能を整える作用があります。
卵白はカラダをやや冷やす涼性で、体内にこもった熱を冷まし、
のどの痛みをとったり、肺を潤す働きがあります。春の不調にはおすすめです。
鶏卵の効能
卵黄と卵白をあわせた鶏卵としての効能をまとめると、
平性で、血液やカラダに必要な水分を補い、乾燥を防ぎます。
鶏卵はアミノ酸スコアが100点満点の完全栄養食ですが、
薬膳でも昔から滋養強壮によいものとして多用されていました。
このように鶏卵は貧血、体力不足、乾燥によく、アレルギーなどを除けば、比較的どの季節でもどんなタイプでも使いやすいのが利点です。
この鶏卵に今回はアサリを合わせ、中華風の茶碗蒸しにしてみました。
アサリの効能
アサリは鶏卵同様に血や水分を補う働きがあり、精神安定にもオススメです。
春は気温の変動が激しいだけでなく、環境の変化などで精神的にも不安定になりがちなので、覚えておきたい食材のひとつです。
「アサリの中華風茶碗蒸し」の材料
●アサリ…200g ●鶏卵…2個 ●鶏がらスープの素…小さじ1
●塩…小さじ1/8 ●アサツキ…小口切りを少々
●タレ(醤油…小さじ2、ゴマ油…少々、砂糖…小さじ1/4)
「あさりの中華風茶碗蒸し」の作り方
1 鍋に砂出しして洗ったあさり、鶏がらスープの素、水300ccをいれて煮立たせ、アサリは口が開いたものから取り出しておく。
2 1の汁に塩を加え、冷めたら溶き卵の中に混ぜ、漉しておく。これをアサリと一緒に器に入れる。
3 鍋に水を張り、湯気が上がってきたら、器を入れて弱火で約15分蒸す。
4 材料を混ぜ合わせたタレをかけ、アサツキを散らす。
春の不調をそのままにせず、健やかにすごしてくださいね。
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