和漢のいろは Wakan no iroha
白髪を予防!簡単にできるヨガでストレス解消
暮らしの中で、私たちはさまざまなストレスにさらされています。なんとなく身体が重い、肩が凝る、だるい、といったことはありませんか。こうした症状は血流を滞らせ、意識しないうちに毛髪にも影響を与えて、白髪を引き起こす要因となっていきます。
また、ストレスを受けると、髪の毛の黒い色であるメラニン色素が作られるメラノサイトといわれる細胞にダメージを与えます。そのため、白髪が増えるといわれています。白髪にならないために、日常の中でストレスを解消する方法を知っておくと、とても役に立ちます。
今回は、ストレスを感じたときに自宅で簡単にできるストレス解消のヨガポーズについていくつかご紹介します。
こどものポーズ
バラーサナ、チャイルドポーズと呼ばれるこのポーズ。とても簡単なポーズですので、まずは試してみましょう。
正座をした状態で、膝を少し開きます。この時、自分で楽な姿勢を意識してください。お休みのポーズですので、無理は禁物です。息をはきながら、胸を太ももにつけるように前かがみになります。両手は胴体に沿うように後ろへ伸ばし、手のひらを上に向けておきます。この時、前に伸ばした方が心地よい場合は、伸ばしてもよいでしょう。肩こりの改善にもなります。
頭は下げた状態で、おでこを軽く床につけると楽に姿勢を保てます。この時、首の後ろが伸びるのを感じながら、呼吸を続けます。太ももの上で、深い呼吸を感じることができるはずです。身体の隅々まで呼吸を届けるように、深呼吸をしましょう。全身の力を抜いて、3分から5分ほどキープします。ゆっくりと起き上がり、ひと呼吸します。
このポーズは、心身をリラックスさせるお休みのポーズです。深く呼吸をすることで全身の筋肉が緩んでいくのを感じることができます。脳を休め、疲労感を取り、リラックスした状態にしてくれます。
屍(しかばね)のポーズ
刺激的な名前ですが、ヨガでは欠かすことのできないポーズのひとつです。
シャバアーサナ、死骸のポーズなどとも呼ばれ、多くのヨガ教室でレッスンの最後にクールダウンとしても取り入れられています。ヨガのポーズの中では、もっともリラックスできるポーズといえるでしょう。自律神経のバランスを整え、セラピー効果もあります。ストレスによる緊張や、頭痛の緩和にも向いたポーズです。
まず、仰向けになり、足は肩幅くらいか少し広めに開きます。腕を身体から少し離して手のひらを上にむけ、力を抜きます。この時、全身の力を抜くことが大切です。眉間や奥歯のかみ締めなどもゆるめ、どこにも力が入っていない状態にして、ゆったりとした気持ちで横たわります。目を閉じて、頭の中はからっぽにし、さまざまな思いが浮かんでも、考えないようにします。瞑想に近い状態にすることで、心身のリラックスにつながります。
やってみるとわかるのですが、意識的にヨガのポーズとして横になることで、就寝するときとは違った深い安らぎが得られます。不眠で悩む方にも、ぜひ一度、試していただくことをお勧めします。お好きなアロマやお香などを用いることで、更なるリラックスを感じられます。5分以上はポーズを保ち、起き上がるときは頭が最後になるようにゆっくりと身体を起こしましょう。
赤ちゃんのポーズ
パバムクタアーサナ、ガス抜きのポーズとも呼ばれ、お母さんのお腹の中にいる時の赤ちゃんの様子をイメージしています。初心者でも簡単に取り入れることが出来ますし、骨盤矯正にもよいとされています。
まず、仰向けになり、膝を立てた状態から息を吸いながら両手でひざを抱えるように胸元へ引き寄せます。
さらに呼吸をしながら、膝を徐々に引き寄せていきます。首や肩に下腹部が圧迫されるので、便秘予防にも効き目のあるポーズです。就寝前に行えば、翌朝スッキリと便秘解消が期待できます。
また、腰のストレッチにもなり、腰痛にもよいとされています。キープすることで、お腹の脂肪を燃焼し、引き締め効果まであるポーズです。内臓の動きを正常化することで、心身の健康を促し、リラックスさせます。
いかがでしたか。これらのポーズはどれも簡単に取り入れられるものですが、自律神経のバランスを整え、リラックス効果が期待できるものばかりです。
普段意識していない呼吸も、ヨガの時間には気に留めて深呼吸してみてください。身体全体に呼吸を通すことで、すっきりとした状態を実感できるはずです。
ヨガでストレスを解消して、白髪のない美髪をめざしましょう。
監修:Dr.Tei ken
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