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和漢のいろは Wakan no iroha

薬膳で活用できる食材や、漢方薬をご紹介します。デトックスの春におすすめの素材です。

文字でわかる食材や漢方薬

こんにちは、漢方薬膳アドバイザーの杏仁美友です。
今日は、文字から読みとくことができる薬膳食材や漢方薬の意味などを紹介したいと思っています。
これをちょっと知っていると、中華街へ遊びに行った時や、中国のお土産をいただいたとき。そして漢方薬を購入するときなどに役立つんじゃないかしら。もちろん、飲みニケーションでも活用できるかもしれません。デトックスしたい方にも。

「杏仁」「桃仁」「冬瓜仁」


アンズの種子、モモの種子、冬瓜の種子のことです。つまり、仁は種子を指す言葉なのですね。杏仁は咳や喘息、桃仁は血行不良による生理トラブルや便秘、冬瓜仁は消炎や去痰に用いられるものです。
また、蓮子、海松子、牛蒡子、ライフク子についても。それぞれハス、松、ゴボウ、大根の種子のことです。
仁も子もどちらも種子を指すのですが、仁は果実の種子に使うことが多いようです、山査子とか枸杞子など、果実でも子を使うこともあります。

「理中丸」「大建中湯」

どちらも漢方薬の名称なのですが、中という字が入っていますね。ここでいう中とは中焦のことで、カラダを上・中・下にわけたところの中央、つまり消化機能を指す言葉です。両方ともお腹を温めたり、消化機能を整えるお薬として使われています。そうそう、補中益気湯という処方もあります。胃腸の機能を助け、元気を増すという意味で、疲れやすく、食欲不振だったり、虚弱体質に向いている漢方です。

「加味逍遥散」「二陳湯」

前者は、よく生理不順や更年期障害で使われる代表薬です。とくにカッカして怒りっぽいタイプや、ほてりがあるような場合にオススメです。この「逍遥」が「気の向くままにぶらぶらと歩く」というような意味なので、「これを飲んで気ままに生きようよ」と示しているのかもしれません。後者の「陳」とは古いという意味です。二陳湯のなかには陳皮と半夏という二つの生薬が配合されているのですが、これらは古ければ古いほど効果が良いといわれています。体内の余分な湿気をだし、二日酔いや嘔吐に使用されます。

ちなみに「春は発陳」という言葉もあります。春は古いものを出すとよいという意味で、中国の有名な古典に書かれています。いまでいうデトックスですね。

ぜひ参考にしていただければと思います。


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