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和漢のいろは Wakan no iroha

春には肝の養生を

皆様、こんにちは。Dr.Tei kenです。
寒さが和らぎ、桜が咲き、新芽がすくすくと天に伸びていきます。春の陽気に誘われて外出したり軽く体を動かしたり。心も体もリフレッシュできますね。今回は春の養生についてのお話です。

生育環境を整える

春には木(樹木)がのびのびと育ち、葉が風にそよぐ光景が見られます。木が伸びるために必要なこと。それは十分な水や栄養に加え、生育に適した環境を整えることです。伸びることを抑制されたり、栄養が足りなくなったりすると枯れて燃えやすくなります。こういった特徴は、人体の「肝」とよく似ています。

東洋医学においては、人と自然・宇宙を一体と捉え、自然界で起こる現象は人の体にも起こると考えます。その一例として、五行では【春=木=肝】だと考えます。

五月病の要因

“肝”は、気や血を最適な量で体内をスムーズに巡らせることが仕事です。しかし、木のように上に伸びる性質をもった肝気がのぼり過ぎると、イライラして怒りっぽくなったり、頭痛やめまいが起こりやすくなります。反対に、木の成長を抑えるような過度のストレスによって、肝が抑圧されると、肝気の流れが滞り、憂うつな気分や不眠に陥りやすくなります。春シーズンの三月に自殺防止月間があったり、また五月病になったりというのは、漢方においても理にかなっていると言えます。木に水が必要なように、肝には血が必要なのです。

養生のポイント

“肝”の養生のポイントは、気と血にあります。アキョウ・ロクキョウは“長期に服用すれば気を益す” “肝気を養う” と漢方書に載っており、肝の機能を整えます。また、“陰を滋い血を補う”という、血を増やし滋養する働きに優れています。このため、アキョウ・ロクキョウで肝の養生が可能なのです。

『心が平静であれば、気も穏やかに落ち着く。ゆえに自然に体も安らかになる。(心平気和)』とされ、特に身体の変化が激しい40代や新年度の環境の変化が大きい方にとっては、まず精神を落ち着かせることが第一です。アキョウ・ロクキョウを上手に活用して、気血を養い気持ちよく春を過ごしましょう。


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